Sei Ottimista o Pessimista? 人生に役立つ法則とは?

Mindfulness マインドフルネス

初めに

楽天家?
厭世家?
果たして、心地よく生きていく為にはどちらの考え方がいいか?

タイトルがとっても硬くなってしまいましたが、最近解って来たことを書き留めておこうと思います。

Ottimista だと思っていた若い頃

先に言っておくと、自分自身は超楽天家だと信じ切って今まで生きて来ました。
割と感情は豊かで、泣いたり笑ったり、怒ったりをコロコロ繰り返して毎日を過ごしている事。
悩んだり、嫌な事があっても割と一晩寝て、朝になるとケロッとしていることが多かったので、多分健全なる楽天家でしょう。

ただ、少し状況が変わって来たのが、大人になって割と責任ある仕事を任せられる様になった頃です。
きっと誰でも経験する事でしょうが、同じ仕事場であったりその職種で長いこと働いていれば、必ずどこかのタイミングで部下を持つ上司になるでしょう?

但し、ここでの問題は、『上司やリーダーとしての教育は誰からも受けていない』って事なんですよ。

例えば、学校の教育システムにも『良い上司になるには』とか『良いリーダーの立ち振る舞い方』
何ていうのは習ってこなかった。
生徒会や学級委員などは基本、立候補によって自分の意志で『なりたい』ってなるので、こうした人物は元々素養があって、モチベーションも高いので、リーダーシップを更に学べます。
でも、それ以外の大多数はリーダーシップって何?みたいな感じでしょう。しかし、社会に出てしばらくすると、誰でももれなく上司になったり、リーダーシップを取らなくてはならない場面があるので、そこで壁にぶち当たるんですよね。

野球とかサッカーに置き換えると、一流の良いプレーヤーが必ずしも良い監督になる訳ではないし、チームを率いて結果を残すってやっぱり違う能力ですよね。
これを解っていても、一般社会だと『経験者』=『誰かに教えるのも上手い』ってなるんですよ。
本当に不思議。

会社に行ってからでも同じで、職業のスキルアップの為の研修は多いでしょうけど、本当の意味で『リーダーシップ』研修みたいなのって、少ないのではないですかね?

もちろん、日本を代表とするような商社など、グローバルな人材を必要としていて、更に教育費にかけられる資金があるところなどは、あるでしょうが・・・

僕みたいに雑草のように育って来た人間も多いでしょう。東京っていう大都会で働いていても感じることですから、地方では更にこういった状況は多いのではないでしょうか?

他人に何かを教えるって、大変!

話を戻すと、ペーペーだった入社したての僕が、何年か経験を積んで一人前っぽくなっていく。
ここまでは良いでしょう。
そしてある時、後輩の上司になる。
この時の僕は、自分の性格やタイプ、癖やペースに合ったスキルアップをして来ただけで、『他の誰かに教える』能力なんて、ちっとも無い。

でも、上司になった瞬間に部下を育てるって言う使命がある訳です。
これが困る。

個人競技のスポーツや趣味も同じで、好きで自分勝手に段々上手くなるし勝手に楽しいでしょう?
でも、それを他人に教えるって、いかに大変かってことです。
その競技が好きかも解らない他人に、大好きで続けてきた自分のやり方は、基本的に通じない。
このマインドを言うかモチベーションの温度差がストレスになります。

『仕事なんだから、好き嫌い言ってないで上司の言うこと着ていれば良いんだよ』

これも、まぁ間違いとは言い切れないですが、スマートじゃない。
僕も時代的にこんな感じの教わり方をして来たので、普通っていえば普通。
それに倣って、自分も同じように部下に教えてみるんですが、時代が違うのか成功確率が物凄く悪い。

当たり前の事ですが、頭ごなしに『命令』されて気持ちよく仕事できる人なんていないので、
「上司に怒られない様に、指示された事だけこなす」
こういう、イケてない後輩を量産してしまうんですよね。

後輩力のある一部の部下は、上手にスキルアップしていくんですが、なかなか全員って訳に行かない。
今の僕なら、その原因はハッキリ解っていて、僕自身がリーダーシップとは何かを理解していなかった事なんです。

こんな組織やグループって、やっぱり売り上げもぼちぼちなんですよ。当たり前ですよね。

この時の自分を振り返ると、当時は原因も解らず、
『自分は、与えられた仕事を一生懸命やっているのになんでこんなに上手く行かないんだ』
って思っていた。
段々と病んでいくんですよね。
そうやって歳を重ねていくと、将来への不安も出てきます。
流石に、超楽天家の僕も心が折れるってことを経験しました。
人の悩みのほとんどが、人間関係だって話がありますからね・・・『人間って簡単に壊れるんだな』と、気付いていくんですね。
ある意味、これが『大人になる』って事の一部なんでしょう。

UnsplashFoad Roshanが撮影した写真

『孤独』の正体

さて、ここで『孤独』というキーワードを考えてみましょう。
会社組織がある程度大きく、入社当時から同期の友達的な同僚が何人か居る方は、はっきり言って恵まれています。
僕も誰かに相談できるってことが、いかに大切かを後々知ることになります。

この、僕が心が折れた時の仕事場は、小さく、相談できる人も居なく、弱音を吐ける状況でも無かったこと。
更に仕事が上手くいかないことが日々頭を支配し、本音を話さなくなり、孤独を感じる様になる。

最近『孤独』についての研究結果の記事を目にしたのですが、なかなか興味深い。
まず、面白かったのが、鬱との関係。深く考察しなければ、鬱になって引き篭もりがちになり、誰とも会話をしなくなって『孤独』になる。
と、思いきや実は、先に『孤独』があって鬱になるリスクが上がる様なんですね。
『孤独』って状態が先にあって、鬱になる方が圧倒的に高いらしいのです。
興味深いですよね。

どのくらいかと言うと、『孤独』を感じた人は、感じていない人より鬱になるリスクが60%上がる様です。それに加え、『孤独』を感じる人の発癌率は、毎日15本以上タバコを吸う人と同程度らしいのです。

なぜ、人間にとって『孤独』はストレスであり、毒なのでしょう?

人間は弱く、一人では生きて行けないって事の証で『助け合って生きて来た』長い歴史を証明しているのでしょう。
僕たちが皆、『寂しがりや』にできている事もこれに関係していると思われます。

それに加え、他の野生動物も同じですが、寝ている時に襲われるリスクは計り知れません。
弱い人間はこの問題を解決するのに、2人以上、複数人で寝ることでリスクを軽減しています。
家族と村文化の発展ですね。

UnsplashJesse Bowserが撮影した写真

『孤独』は役に立つ・・・事もある

これから話すのは、僕の見解です。
『孤独』は人にとっての『毒』ですが、集団の中に身を置きながら、適度に距離をとって、自ら『孤独』の状態を創っていくと、どうでしょう。

思うに、会社経営者、クリエイター、ミュージシャンなどのプロを目指すなど、自分自身の能力によって『未来を切り開く者たち』にとっては有用ではないか?と仮定できます。
こうした適度な距離感を保った『孤独』のストレスを利用することによって、誰の意見にも邪魔されず、ひたすら自分の『成功する未来』に向けて邁進できる訳です。

そう、無防備に『自分の寂しがりや』を癒すために、本来必要ではない人付き合いを無意識に行っている事。知らず知らず『孤独』になって、その毒に侵されてしまう事。
このどちらも健全ではないと、僕は思ってしまします。

で、あるならば、無防備な考えをちょっとした意識を用い理解をしながら『孤独』や『寂しがりや』と付き合っていくのはどうでしょう?
自分の意識下で『孤独』の状態をコントロール出来ることが、多分、これから先の長い人生を上手く生きて行ける技の一つだと思います。
先程話していた、『僕の心が折れた』状態から、この一連の考え方を思い付き、実践しているのですが、今のところ成功している感じがします。日々を無防備に無意識に過ごすことが少なくなって、昔よりイライラしなく成りました。ストレスも少ないので、上手くできている感じです。

無防備な『楽天家』は危険

暫定で『楽天家』のまとめをすると、一見『楽天家』は簡単に幸せに成れそうなイメージはありますが、無防備な行いと無意識な思考に陥りやすいので危険。
そこで、この危険に対する『危機管理』の能力を養うことで、幸せに成れる確率が上がる。
と、云う感じです。

Pessimista 人気のショーペン・ハウアー先生の言葉

次に、楽天家の反対の『厭世家』について。
悲観主義で世間を嫌うとのことですが、先述したように自分が楽天家なので、体感としては全くないので、代表的な人に登場してもらいます。

ショーペンハウアーというペシミズム厭世主義の親分のような19世紀の哲学者がいました。
この世の中を『苦である』と断定したこと。『人生とは困難や苦労の連続である』との見方が彼の思想の根底にあることから、ペシミストとされています。

ショーペンハウアーを師と仰ぐ方も多い、大変人気のある哲人ですね。
彼の『孤独』に関する考察が独特で面白いのと、現代人にも本質的に役に立ちそうなので、紹介して行きましょう。

この人の面白い所は、世界を全く悲観的に観ているのに、『幸福論』を解き、その中で、今回のテーマの一つ『孤独』を扱っているんです。
彼の中で、『世界は困難と苦労に溢れている』ので、どうしたら『幸福』に成れるのか?
そして、『幸福』は何をもって『幸福』なのかを論じているんです。中々興味深い。

名言を抜粋してみます

『孤独は優れた精神の持ち主の運命である。』
『孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間に他ならない。』
『孤独でいるときにのみ人間は自由なのだから。』
『人間は孤独である限り、彼自身であり得る』
『人間が社交を好むのは、孤独が恐ろしいからである。』
『我々は他の人たちと同じ様になろうとして、自分自身の3/4を喪失してしまう。』
『他人の欠点や愚行を自分から探すような人は、間違いなく不幸になる。』
『強い人は自分の運命を嘆かない。』
『どのような運が降り掛かろうと、喜びに浮かれる事のないように。悲しみに暮れる事のないように。』
『人生の情景は、粗いモザイク画に似ている。この絵を美しく見るためには、それから遠く離れている必要がある。間近にいては、それは何の印象も与えない。』
『船というのは荷物をたくさん積んでいないと、不安定で上手く進めない。同じように人生も、心配や苦痛、苦労を背負っている方が上手く進めるものである。』
『誰もが自分自身の視野の限界を、世界の限界だと思い込んでいる。』
『読書とは自分で考える代わりに他の誰かにものを考えてもらう事である。』
『熟考を重ねることによってのみ、読まれたものは真に読者の物にある。』
『食べ物は食べる事によってではなく、消化によって我々を養うのである。』

ペシミストにしては、突き抜けています!

流石に人気のある哲人だけに、現代人にも役に立ちそうな本質を突いた言葉が多いことに感心します。

何より先程僕が説いた、『人間が元々寂しがり屋にデザインされているのは、一人では弱い自分と自分以外との村社会を形成してきた結果であるが、志あるものにとってはある程度の『孤独』が役に立つ』
というのを、もっと具体的に解説してくれています。
やはり、流石です。

優れた精神の持ち主なる志を強く持った人間が、自由に発想するのには、『孤独』は最強の武器になりえる。
逆に、
弱く、志を持たぬ人間は、『孤独』を恐れて社交に時間を使い、自分自身を浪費している。

最終考察

ここでは、『他人』と『自分自身』との関係性に考察して行きましょう。
他の人と同じ様になりたい。
この人みたいにお金持ちになりたい。
あの人は友達がいっぱい居て幸せそう、羨ましい。
と、いったような気持ちになるのって社交の中では良くありますよね。

この感情を強く持ってしまうと『愛憎』を産みます。
『羨ましい』気持ちは社交に向かい、『妬む』気持ちは悪口や陰口など愚行に向かいます。
これを人生の無駄だと言っている訳ですね。

『運命』に嘆く事なく、全てを受け入れ、穏やかな心を持つこと。
これこそが強く、優れた精神の持ち主だという事。

自分の内側に『孤独』を置くと良いと思うよ

僕が思うに、『自分自身』の外側に基準を置いてしまうと、『愛憎』を産みそうです。
生きる全ての基準を『自分自身』の内側に作る事で『他人』に左右されず、純粋さを保てます。
つまり、『孤独』を自分の内側に置く状態。

『孤独』がなぜ、寂しくて、惨めで、人間にとって鬱になる程のストレスかって言うと、『孤独』がその人の外側にあるからで、内側に持ってこれた『孤独』の中でこそ、純粋に自分の未来を創造出来るんです。

『他人』と比べるから寂しいし惨めにもなる。
『他人』が居ないければ、こんな感情産まれないはずですね。
『幸福』に成るとは、こんな所にヒントが隠されていそうです。

UnsplashShifaaz shamoonが撮影した写真

まとめ

結局、僕たちが心地良く生きていく為に、役に立つのは『楽天家』なのか『厭世家』なのか。

結論は、どれだけの時間『自分自身』に向い合い、対話をできるか。そして、『他人』とは自分の外側にある物なので、はっきり言って自分の未来にとって全く関係ないという事。

これを先ず、念頭に置いておき、自身の運命に一喜一憂せず、心穏やかに保つ事。
志ある者にとっては、さらに内側に置いた『孤独』と使って未来を創造することが可能に成る。

素質が『楽天家』であれば、容易な方に流されないよう危機管理を敷いていく。

『厭世家』の傾向が強ければ、悲観に走らず、苦悩や苦労も運命だと受け入れる事。

こうした小さな思考のコントロールを、自分自身で出来る様になった時こそ、僕たちの

『心地良く、大きな幸福を予感できる日々の生活』

が産まれると思うのです。


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