ソムリエが教える、イタリア料理店で成功する接待術①

ビジネス

あなたがビジネスマンで接待の幹事を引き受けた時、完全に失敗では無いけどなんとなく「思っていたのと違うなぁ」とか「今日の雰囲気微妙だったなぁ」なんて経験ありませんか?
これからお話しすることは、あなたが接待をする時に少しだけ役に立つかもしれません。

長くイタリア料理店でソムリエなんて仕事をしていると、お客さまとの関わりの中から色々見えてくる事があります。

経験豊富なイタリアンのシニア・ソムリエがレストランに於ける接待の極意を伝授します。

この接待術をマスターする事によって、幹事のあなたの評価は格段に上がるでしょう。
さらに、デートなどのプライベートでも使えるテクニックなので、モテ男に一歩近づけるかもです。

初めに

僕のいる東京は人種の坩堝と言うか、国籍ではなくジャンル、属性、考え方が様々なお客さまが極めて多い都市です。
さらに、食事と言うのはアレルギーや好き嫌いも含めて個性がハッキリと出る行為なので、一見わがままと取れるようなリクエストが多いこともあります。

まぁ、レストランってお客さまはお金を払って食べに来ているのだから、そもそもわがまま言って良い場所なんですが・・・

さて、今回は色んなシチュエーションで利用されるイタリア料理店でも特に、「接待」にスポットを当てて考察したいと思います。

最初に一番大切な事を言っておきます。
あなたが接待をする事によって、最終的な目標を決めましょう。
「契約を取る事」なのか、「ゲストの機嫌を取る事」なのか、「あるプロジェクトに投資をしてもらいたい」のか・・・などの成功した状態をイメージしながら時間を使っていきましょう。

レストランのスタッフとして見ていて思うのは、評判の良いレストランを予約したら「後はレストランの方でなんとかしてくれる。」的な幹事さんが、たまにいます。
こうなってもレストラン側は、ベストを尽くしますが、ホストとゲストの関係性やどんな属性の方なのかといった情報が少ないままで接待を始めると、なんとなくマッチしていないと言うかチグハグな感じがでてしまうことがあります。

こんな感じのフワッとした接待にならないためには、最終的な目標である接待の成功をイメージして順を追って準備していくことが大切です。
ここでキチンと準備が出来ているとそのレストランや担当スタッフを味方に付ける事ができ、自分の代わりに良い雰囲気を演出して貰えるのです。これが成功のパターンです。

それでは、具体的にどうやって行ったらこの状況を作り出せるのかを考察していきますね。

お店選び

イタリア料理店を接待で選ぶくらいですから、ゲストがイタリアンが好きをいう前提で話を進めていきます。
まず迷うところは、お店選びでしょう。
ここを適当にしてしまうと、間違ったと気付いてもリカバリーが難しくなりますよ。

一口にイタリア料理店と言っても価格帯、キャパシティ、スタイルなど特徴がはっきりしているお店が今時多いですから、ゲストが数あるイタリアンの中でどのタイプのお店が好きなのか、接待に向いた立地条件なのかなどを考慮する事をオススメします。

解りやすく解説すれば、ミシュランの星を取っているようなお店、シェフがイタリア人、魚料理専門店、ピッツェリア、手打ちパスタが評判のお店、炭火の肉料理が美味しいお店、イタリアワインの取り揃えが充実しているお店、駅近くの大きな商業施設にある夜景の美しいお店などです。

加えて、予めコースを予約しなければいけないのか、当日好きなものを選べるのか、個室があるのかなども大切な要素ですよね。

上記のようなレストランの個性を理解した上で、今度はゲストの事を考えます。
メインゲストの嗜好や性格を考慮するのはもちろん、ゲストは何人で来るのか、ゲストの中にアレルギーを持っていたり、お酒が飲めない方がいないかなどできる限りの情報を集めます。

さらにあなた達ホスト側の嗜好なども考慮出来れば、全員満足度の高い接待になること間違い無いでしょう。

これを食べログなどのネット情報のみで選ぶのはあまりお勧めしません。

出来れば、あなたが何度か利用した事のあるお店や勝手が解っているお店をまずは候補にした方が良いでしょう。
それでも初めて利用するレストランで接待するのであれば、前もってお店に足を運んでお店を内覧したり、お店のスタッフと軽い打ち合わせをすると良いと思います。
(但し、行く前にちゃんとアポは取ってくださいね。)

予約

こうしてお店を選ぶ事ができたら、予約の電話ですね。
最近はweb予約が主流になりつつあるので、席を押さえる事だけならそれでも良いです。

但し、お店選びの為に集めた情報を細かくお店側に伝えて、より良い対応をしてもらうには電話、もしくは、アポを入れて直接対面で予約した方が大切な接待なんだという事が伝わります。

例えば、来店後すぐに食事をしないで、あなたがゲスト側へ簡単なプレゼンテーションなどの仕事の話をしたいとします。
そうした場合、お店にその趣旨を伝え、カトラリーのセットは外して置いてもらうなどリクエストすれば居心地の良い状態で仕事の話ができると思いませんか?

帰りにゲストへお見上げを渡したいのであれば、前もってレストランに郵送しておく事などのリクエストに対応してくれるところもあるでしょう。
ここもお店選びで重要なポイントなのですが、割とリーズナブルな価格帯の小さなお店、従業員も少なそうなレストランの場合、お店にあまり負担をかけない方が良いでしょう。

上記のような、食事だけではない部分での要望に応えられるのは、ホテルや規模の大きな場所、星付きのレストランなどです。ですからあなたの要望とレストラン選びがマッチングするかも重要なんです。

予約名、人数、時間、幹事のあなたの電話と名前
ざっくりとした総予算
滞在時間の制限(新幹線で帰らないといけないなど)がある場合、何時までに終わらせたいのか

参加メンバーの中に、食材のアレルギーの有無、ダイエット中で炭水化物を抜いている、妊婦なので生物やお酒を控えている、好き嫌いなどある場合は事前に伝えておきましょう。

その他、イレギュラーな対応が必要な場合はこの時にお店と相談しておきます。
お土産を事前に郵送する、会食前に資料を渡して打ち合わせをしたいなど。

帰りにタクシーが必要な場合、タクシー会社の指定の有無、台数、時間

以上のことを伝えておけば、お店も準備が出来ますのでポイントを押さえておきましょう。

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